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 今日も朝から雪かきです。
 月曜日有報堂BとAは松本に。用足しが終わって外に出たら嵐です。伊那のほうに戻れば大丈夫なんではないかと思っていましたが、今回は南の方から雪が降ったようでどこまで行っても雪、雪、雪です。普段松本から伊那までは1時間くらいで移動できますが、2時間半かかりました。今年は雪が多いですね。松本から帰ってくる時も、事故が何件かありました。皆さんも運転にはくれぐれもご注意を。

 今日は節分です。節分は、元々宮中行事だった追儺(ついな)や鬼やらいから生まれたと言われています。
追儺とは「宮中の年中行事の一。大晦日の夜、悪鬼を払い疫病を除く儀式。舎人の鬼に扮装した者を、内裏の四門をめぐって追いまわす。大舎人長が方相氏の役をつとめ、黄金四つ目の仮面をかぶり、玄衣朱裳を着し、手に矛・楯を執った。(後略)」と『広辞苑』に載っています。


方相氏がかぶる仮面は
こんな感じです。


この画は、
岡野玲子『陰陽師』3巻(スコラ)
の2話目(鬼やらい)に載っています。節分のこの時期に、一度は読んで見て下さい。陰陽師ネタなので鬼やら悪霊やらがうじゃうじゃ出てくるマンガです。
 有報堂には、陰陽師ネタや安倍晴明ネタの本・マンガが多いですが、その中でもこのマンガは頭抜けています。ので、目立つようにカフェ本棚に置いてあります。全13巻です。夢枕獏原作で、原作の方もカフェ本棚に置いてあります。
 7巻位までは概ね原作にあっていますが、基本的には全く別の作品だと思って読んだ方がいいかもしれません。
 たいがいの方は、訳が分からないマンガだと言っています。(特に、最終巻が・・・何故にエジプト・・・と誰もが思う)とても評価が低いマンガです。(特に後半)しかし、ブックス担当はかなりお気に入りです。1冊が相当の分量があり、中身を理解するのにも時間がかかる人が多いので、13巻といっても読むのにはかなりの時間が必要です。有報堂に1日来ただけでは、無理ですね。何日も通うことをお勧めします。

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受験

1月と言えば、センター試験です。

オタクな有報堂ブックス担当は、センター試験の
 世界史Bと日本史Bだけは毎年問題を解いています。
昨年は、有報堂オープン前でとてもそんなことは出来ませんでしたが、今年は出来ました。(やってどうするのか。自己満足に浸るだけです)


と言うわけで受験本を。
 佐藤幸夫『佐藤の世界史現代史の特別講義』(学研合格新書)
「受験世界史の最大の盲点、「現代史」を2時間で得点源にする」(帯より)
「ベルリンの壁崩壊も湾岸戦争も、もう世界史の1ページ。ボスニア内戦、コソヴォ紛争など、20世紀の出来事も用語集に登場し、2001年の米同時多発テロ、2003年のイラク戦争も大学入試に出題された。(中略)にも関わらず、各教科書は"1945年以降の戦後史"の扱い方を変えようとはしない。(中略)入試での失点の大半が現代史(戦後史)に集中しているデータから考えれば、"合否の分かれ目"となっていると言っても過言ではないの」(はじめにより)だそうです。2008年に出版されて以来話題の、代ゼミ世界史講師の著者が受験生のために書いた現代史本です。が、受験生でなくても面白い。国や地域の通史に力点が置かれていて分かりやすく、かつ地味な国(特に第3章〜第5章南アジア・東南アジア・中東・アフリカなど)まで扱っているのがgoodです。先生と学生の対話形式になっていて分かりやすいという人もいますが、話し言葉を読むのはかなり疲れるのと、やりとりが白々しいところが少しこの本の評価を下げます。しかし、この本を受験生だけが読むのはもったいないという本です。皆様もぜひ有報堂でお読み下さい。

受験生も有報堂でれんこんくず湯&この本で、目指せ合格!です。


おまけ
 この本の帯はとても大きい。本全体の3/4位が帯です。 
今度は、帯ネタで記事を書いてみよう。


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図書室の本棚が
増えました。
図書室北側の壁にW90×D30×H170cmの本棚が。

その場所にあった小さな本棚は
テーブルと並んで置くことに。
図書室のイスが座席が一つ減りました。今までは3人掛けでしたが、これからは二人掛けに。(どうしても三人で座りたい方はスタッフまで声をかけて下さい)

本棚が増えたので、余裕を持って本を置けるようになるかと思いましたが、見る間に棚が埋まっていきます。まだまだ本棚は必要なようです。

本棚が増えたので、一つの本棚を
 絵本や児童書関係でまとめることが出来ました。

児童書エリアか新書エリアか迷いながら、結局児童書の棚に置くことにしたのは岩波ジュニア新書です。(全部登録が終わっていないのでまだそんなにたくさんは出ていませんが・・・)


今日はその中から一つご紹介します。
  豊田直巳『戦争を止めたい;フォトジャーナリストの見る世界』(岩波ジュニア新書)
昨年4月に発売された本で、ずっと探していましたがついに先日手に入れました。(田舎で岩波ジュニア新書を手に入れるのは、かなり大変です)
ご本人が、「タイトルも、そのままズバリ、直球です」とおっしゃっていましたが、本当にその通りです。オバマ大統領のノーベル平和賞授賞式スピーチと何と違うことか・・・子どもの頃から「戦争を止めたい」「どうすれば止められるんだろう」というようなことを考えてきましたが、まだ答えは出ていません。しかし、豊田さんのようにそのものズバリを言っていくことは最も重要ではないかなあと考えています。たくさんのことを考えさせられる本です。有報堂でぜひお読み下さいと言いたいところですが、意思表示のためにも出来ればお買い求めいただければと思います。(定価は780円+悪税です。)買えないけど読みたい!と言う方は、コーヒーとともに有報堂で・・・。



※ 1/24(日)は11:30〜15:00の間、客席西側のテーブル席がすべて予約席となっております。座席が限られますのでご了承ください。
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 悲しい・・・車が壊れた。レッカー移動されていきました。
 昨日から車に乗ると変な臭いがしていたのです。エアコンのせいか、雪がマフラーに詰まったかなど色々調べましたが、原因が分からず・・・今朝もエンジンをかけると臭いのでボンネットを開けてみました。エンジンオイルが漏れて中がびしょびしょです。これは素人ではどうにもならないなと思い車屋さんに電話をしたら、何とレッカー移動・・・こんなことはめったにありません。果たして幾らの請求がくるか・・・。

と言うわけで(どういう訳か?)車の出てくるマンガをご紹介。

 加藤元浩『Q.E.D』2巻(講談社)
この本の2話目の「ロスト・ロワイヤル」に幻の車を巡る話が出てきます。話全体よりもこの車の隠し方が何ともいえない。コロンブスの卵的発想なんですが、「凄いなあ、こんな簡単なことなのに、こういうことを思いつくとは」というのが感想です。それにしてもこの話にも出てきますが、ナチスと旧ソ連は幻のお宝ネタでは簡単・便利で、とことん使い回されています。説明が省けるから良いということなのか??推理小説好きのブックス担当は、推理物だと書かれていると何でも飛びつくので、推理物のマンガもたくさんあります。中でも、長編の推理マンガならこの『Q.E.D』と野間美由紀の作品がお勧めです。単発でいいものもたくさんありますが、今日は推理マンガの話ではないので、またの機会に。


もう1冊は、
山田睦月・菅野彰『デコトラの夜』(新書館)
つい最近Yさんから寄贈されて出会ったマンガです。「デコトラなのに、表紙がシリアスですね」と有報堂Bが言っています。結構シリアスな話しなのに、帯にはロード・コメディと書いてある(!)、コメディだったのか。シリアスなのにシリアスに流れないのがいいと思っていたけど、コメディかあ・・・1巻、2巻で全然違う雰囲気でどちらも面白い。本を読みながら激しく感情移入をするブックス担当は、主人公の一人タイヨーの過去に激しく動揺、またしても泣いてしまった・・・。タイヨーの子どもは、タイヨーの妻が店頭でTシャツを見ている間に、乳母車の中で脱水で死んでしまうのです。そのせいで妻も・・・。もう一人の主人公(祐一)の妻美晴の「でも本当に知らない人がいるのね 教える大人がいなかった そんなこともあるのね」「無知が罪なのか その無知を生む社会のどこかに歪みがあるのか」と言うセリフは日々頭を悩ましている命題の一つです。皆さんもこのマンガを読んで、社会のことを少し考えてみませんか。

マンガや本を読んでいると現実逃避が出来ますね。読んでいる間は、車の故障のことも忘れられる・・・


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今年は寅年です。
というわけで虎本を。

教科書にも載っていた中島敦「山月記」

これは、その「山月記」をマンガにしたものです。
波津彬子『幻想綺帖』一(ソノラマコミックス)に収録されています。波津彬子はとても綺麗な絵を描く漫画家で、泉鏡花のような幻想物を描くとぴったりくる人です。この『幻想綺帖』を手にしたときも「山月記」が一番最初で意外な気もしましたが、割としっくりきていました。が、この本の4話目に入っている泉鏡花の「第二菎蒻本」のほうがやっぱり良かった・・・です。


浅田次郎編『見上げれば星は天に満ちて;心に残る物語日本文学秀作選』
に「山月記」が載っています。こちらは当然中島敦の原文がそのまま載っているので、格調高い文章が読めます。綺麗な短編は、寝る前に読むのに最適ですね。討ち死にしないで済みますし(笑)、幸福な気持ちになって眠れます。この本は、浅田次郎が「心に残る物語」として選んだ13の短編が載っています。森鴎外、谷崎潤一郎、芥川龍之介、川端康成、中島敦、山本周五郎、永井龍男、井上靖、松本清張、梅崎春生、立原正秋、小泉八雲の作品が収録されています。どれも寝る前に最適な話ではありますが、有報堂のペチカ前のロッキングチェアで読むことをお勧めします。これにコーヒーがあれば至福の時を過ごせます。悪天候が続いていますが、ちょいと一服&読書にぜひご来店ください。


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