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 有報堂Bこける。本が転がっていく。
 
「ああー(ボチャッ)言いまつがいが・・・」


   「神様、言いまつがいを返してください・・・」


「お前が落としたのは、


   この『金の言いまつがい』か」



   「いいえ。違います」



   「では、この『銀の言いまつがい』か」

「いいえ(-.-#)違います」


   「では、このただの『言いまつがい』か?」


「全部、全部です!」(有報堂B絶叫)


「何と欲深な・・・。


   
   これを読んで人前で笑い転げるがよい!」



と言うわけで、一年前からあたためていたブックフェアがついに登場。


  君も!!『言いまつがい』を読もうフェアです。

ご丁寧にPOPにも「ゴッツレー!」と書いてあります。




 このフェアの肝はやはり、

   
  ほぼ日刊イトイ新聞編『言いまつがい』(新潮文庫)


  ほぼ日刊イトイ新聞編『銀の言いまつがい』(東京糸井重里事務所)


  ほぼ日刊イトイ新聞編『金の言いまつがい』(東京糸井重里事務所)

の言いまつがい三点セットです。


 コピーライターの糸井重里が主宰している、ウェブサイトのほぼ日刊イトイ新聞で紹介された「言いまつがい」を厳選したものです。はっきり言ってとってもくだらなくて面白い本です。読み始めると笑いが止まりません。周りも気にすることが出来ません。「『言いまつがい』は、不特定多数の人々が集まる場所、真剣さが必要な場面などでは読まないでください」と注意書きが書かれています。

 不特定多数の人々が集まる有報堂には、あまりふさわしくない本ですが、どうしてもフェアをやりたかったので、どうしても読みたいという声も多かったので、笑っても問題ないようにこれをご用意しました。


   うちわです。


  「私、只今言いまつがい中」金
   
と書いてあります。

 裏は、

   「なついあつ。あっ、言いまつがえた・・・」銀

と書いてあります。

 このうちわは、『言いまつがい』を読みながら


 テーブルに置いても あおいでも

よし。兎に角今言いまつがい中だとアピールするために使います。

 これさえあれば、人前で笑いころげても大丈夫です。

 周りの人もこのうちわを使っている人が笑いころげていたら「あっ。今言いまつがい中なんだ」と優しく見守ってあげましょう。


 今回のフェアは、更に「ほぼ日」から

   天久聖一『味写入門』(アスペクト)

言いまつがいの写真バージョン。と

  ほぼ日刊イトイ新聞編『オトナ語の謎』(新潮文庫)

がついて更に笑えるお得なセットになっています。


 君も有報堂で笑い転げてこのなついあつを乗り切ろう!!



※今週は変則営業が続きます。ご来店の際はご確認ください。
 7/7(木)・・・カフェのみ臨時休業
 7/8(金)・・・カフェ、カイロとも臨時休業
 7/9(土)・・・日中貸切につき、通常営業は15時〜 /カイロのみ臨時休業
 
 その他の7月の営業のお知らせは6/26の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。 
  


      




 新たに作られた倉庫の本棚(■■■)は、あっさり


   埋まった。

 薄い本も結構あるので、1,000冊以上は収まったはず・・・が、しかし、全然話しにならない。山積みの本は、まだまだある。
 「結構あるな本・・・」「今更!」とぶつぶつ言い合いながら片付けています。本棚はまだまだ必要です。


 最初は、

   面陳出来るかも♪

「ジャンル分けをしよう♪」とはしゃいでいたブックス担当。それどころではない!未だに自分の蔵書量を把握していないようです。1時間もしないうちに本棚が埋まり「どうしたらいいんだろう」と頭をかかえています。どうしようもないので、ただひたすら棚の高さに合わせて本を並べます。兎に角片付けないと。ジャンル分けは倉庫が片付いてからでもできます。


 それでもかすかにジャンル分けらしき痕跡が。


   ここは古い本エリア。

(ジャンル分けなのか?これは?)


 以前にも(2009/2/10■■■)書きましたが、有報堂には割と古い本があります。せっかくだから少しご紹介を。


 
  石川寅吉『動植物絵本』(文藝春秋社)(倉)
これは割と綺麗と思っていたら、比較的新しかった。

   昭和4年の本です。



 鮎貝秀三郎編『中等漢文教科書解釈 巻五』(東京成功社)(倉)


  大正15年の本です。
売捌所 全国書店。なるほど。

 古い本は、漢文や博物学の本が多い。そして古い本は奥付だけでも楽しい。

 明治の本もある。
  『唐詩選講義』(倉)


  明治40年の本です。

 漫画もあるよ。

  尾形月耕『以呂波引月耕漫画』(倉)

 漫画と言っても

  こんな感じ。 明治34年の本です。

 今回見た本の中で一番古かったのは、実はこの漫画でした。もう少し古い本もあるはず・・・今度見つけたらまたご紹介します。

  
 
  福住正兄『二宮翁夜話』(倉)

は、奥付が面白い。


  見えますか?
  
著作者の名前に律儀に「故」がついている。

しかも、著作者は「平民」で発行者は「士族」らしい。すごいね。身分まで書いてあるんだね。私の前にこの本を持っていた人もこれが気になったらしく、「平民」と「士族」に○がしてあります。自分は一切本に書き込みが出来ないのですが、古本は以前の所有者の書き込みも楽しみの一つですね。

 古い本は、気が向いたら時々店頭に出ています。いつでるかは、本当に気分次第です。(各種ブックフェアの時も出ているかも) 倉庫にある本で、読みたい!という本があったらスタッフまで声をかけてください。


 因みに常時図書室にある一番古い本は、昭和3年の本でした。どの本か探してみてください。



※来週6/11(土)は、誠に勝手ながら都合によりカフェ部門は臨時休業とさせていただきます。申し訳ありませんが、ご了承ください。その他の6月の営業のお知らせは5/25の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。 




 これは



     何でしょう?



 これは本棚の棚板です。

 またまた、

   DIYで作っています。


 客席の本棚を作る前に、練習で2階の倉庫の本棚を作ります。


     ダボ穴をあけています。


 部材を  結合しています。

2枚の板を繋ぐのに斜めにビスをうったり大騒ぎです。


 結合してこんな


   箱を
2個半作ります。



  箱と箱の間に



  更に棚板を通して


   本棚を4本作ります。


 棚の下のほうは、


   ダボを入れて
可動棚にします。




    完成です。 

美しい!かっこいい!

 有報堂ブックスは興奮しています。「何冊ぐらいはいるかな?」「文庫なら1,000冊はいける? 2,000冊は無理?」と大騒ぎです。

 そして、有報堂代表は倉庫の本棚がうまくいったので、早速調子に乗って図書室の採寸を始めています(^o^)
 有報堂はいったい何本本棚を作れば気が済むのか。いったい何本作れば本が収まるのか。誰も分からない・・・

 果たしてこの本棚はどれぐらいで埋まるのか?倉庫に山積みになっている本は、整理されるのか?続報は明日以降に。


 ブログ部は、この記事を書いたら倉庫の整理係になります。あぁ大忙し。


  
※来月6/1(水)は、都合によりカフェ部門のみ臨時休業とさせていただきます。何卒ご了承ください。5月の営業のお知らせは4/28、その他の6月の営業のお知らせは5/25の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。



 開催中のチョコレートブックスフェア。
 ミルクチョコ度の高い作品を紹介するといいながら、よくよく


    フェア棚を
見ていると、ミルクチョコ度が高いと言うよりはくだらない(良い意味で)ものが多く、あまり選べず・・・しかも一般的な甘甘な本はあまり持っていないので、断念しました。


 食べることが好きで、本を読むことが好きな有報堂ブックス担当は、何か食べる度に本を思い出したりします。

 特にファーストコンタクトのファーストインプレッション(第一印象)はかなり後々まで残ります。

 例えば、ミートソースを食べると『スパゲッティがたべたいよう』のおばけのアッチを思い出すとか。子供の頃自分の作るミートソースは、あまり綺麗な色にならず、おひさまいろのミートソースはどうやって作るのか真剣に悩んだものです。この印象は未だに抜けず、ミートソースの色はおひさまいろだと思っています。


 チョコレートのファーストインプレッションは、『チョコレート工場の秘密』ですが、有報堂にはないのです・・・。


 代わりに最近チョコレートを食べる度に思い出している本を紹介します。


   
     乙一『銃とチョコレート』(講談社)

 探偵の名前はロイズ、怪盗の名前はゴディバ、警視の名前はガナッシュ、主役はリンツ!その他にもメリー、ドゥバイヨル、ブラウニー、ジャンポール、モロゾフ等など登場人物はチョコにまつわる名前ばかり。読んでいる間それぞれの会社のチョコを思い出したりして、お腹がすいて大変でした。しかも、児童書なのに我らがヒーローの名探偵の性格が悪い・・・。なかなかやかましくて読ませる本でしたが、全ての登場人物が良い人なのか、悪い人なのか煮え切らない感じで・・・。子供が面白いかは微妙。自分が子供のときならついていけなかったかも。


 こちらのほうが、子供のときでも楽しめたかもと思う本です。



   アレックス・シアラー(金原瑞人訳)『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)
 原作の題名は、「密造」という意味だったそうですが、日本版の題名『チョコレート・アンダーグラウンド』がぴったりの中身です。この題名にして売れたというのはよく分かります。

 選挙で勝利を収めた健全健康党は、「チョコレート禁止法」を発令!!その法律の名は「チョコレート、砂糖および添加物禁止法」。(これが発令されたら有報堂は立ちゆかなくなります) この法律に反発して子供たちが立ち上がる!地下に潜ってチョコレートの密造・密売を始めます。この地下にあるチョコバーに行ってみたい!!(有報堂ブックス担当は、いつかこのチョコバーを有報堂でやってみたいとひそかに考えています)
 大人ほど分別がなく、怖い者知らずの子供は凄い。理不尽なことに立ち向かっていく勇気が湧く本です。
 この本は、レジスタンスの本です。選挙に行かない全ての有権者に読ませたい!!エジプト市民革命が目の前で進行している今こそ読むべき本です。


 この本を読んでチョコレートを食べられる歓びをかみしめよう。
 そして有報堂のチョコレートスイーツを堪能しよう。

 

※2/20(日)は、終日出張営業のため、店舗での通常営業はいたしません。申し訳ありませんがご了承ください。その他の2月の営業のお知らせは、1/28の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。
    





 



 実は、2月の始めから


   チョコレートブックスフェアを
開催しています。全体的にやはりチョコレート色をした本が多いです。


「甘いほうがいいのか 苦いほうがいいのか 〜あなたはどちらがお好みですか。

  チョコレートブックスフェア ミルクチョコからビターチョコまで」

とやたら長いお題がついています。


 このブックスフェアの
   POPを

よーく見ると(クリックして見て下さい)、小さく「同時開催 チョコレート&いちごスイーツフェア」と書いてあります。何と!実は最近何度もお知らせしていたチョコレートまつりのメインは、ブックスフェアだったのです。「びっくりです」


 去年はずくがなく、チョコレート本フェアは全く出来なかったブックス担当、今年こそはと意気込みましたが、まだまだです・・・。そもそも倉庫から全ての本を持ち出せず・・・。本の山に負けました。

 しかも長たらしいお題に合わせて、それぞれの本のミルクチョコ度とかビターチョコ度を書こうと思っていたのですが断念・・・。来年のチョコレートブックスフェアには、間に合わせたいと思っています。(果たして出来るのか?)



 マンガなどもチョコレートやバレンタインデーねたの巻だけを

   引っ張り出してきました。
マンガは割とミルクチョコ度が高めです。

 基本的にお子様な有報堂ブックス担当は、ミルクチョコ度が高い話しのほうが好きですが、ビターチョコ度の高い本にもお勧めがあります。今日はビターチョコ度が高い本をご紹介します。

 マンガの中でビターチョコ度が高いのは

   真崎春望『天使の料理番』(ボニータコミックス)4巻

の「recipeⅩⅡ苦いカカオ」です。このマンガは、グルメ本フェアをやるときにも代表になるだろうと思われる美味しいマンガの一つです。このrecipeⅩⅡの料理は「鴨のグリエ・チョコレートソースラズベリー添え」です。苦いソースと果物が合うそうです。美味しそう。一度は食べてみたい。
 苦いのは料理だけではなくこのお話しです。日本人の養子になって、西アフリカの難民キャンプから日本にやってきた奈都。難民キャンプでひどい目にあって、中々心を開かない奈都のために「天使の料理番」シモンが料理を作ります。その料理で心を開いて、めでたしめでたし・・・ではないのです。強くて悲しい話しです。最初に読んだとき、この料理のイメージにも合った話しだなあと思ったものです。(食べてもいないのに・・・)詳しくは、有報堂で読んでみてください。


 本の中で、ビターチョコ度が高いのは


   キャロル・オフ(北村陽子訳)『チョコレートの真実』(英治出版)
というルポルタージュです。  
 帯に書いてある「カカオ農園で働く子供たちは、チョコレートを知らない」がズシーンときます。チョコレートを食べることに、罪悪感を感じさせる本です。以前お知らせした映画「おいしいコーヒーの真実」(2009/10/25記事■■■)のチョコレートバージョンです。
 今や世界最大のカカオ産地となったコートジボワールやガーナの「児童労働」の実態や、巨大なチョコレート企業の陰謀、政府の腐敗などが描かれていて、とても苦いチョコレートです。アグリビジネス、モノカルチャー、フェアトレード、政府の腐敗、貧困、民族対立、そして私たち消費者等など、チョコレートから世界の今が見えてきます。普段から有報堂では、フェアトレード商品などを意識して購入していますが、フェアトレードだけでは解決していかない側面も描かれていて、本当に考えさせられる1冊です。
 「カカオ豆を収穫する手とチョコレートの包み紙を開ける手の間の溝」を埋めるべきだという、この著者の訴えにどう応えていくのかが一人一人に問われます。(それには政治を変えるのが一番だろとつぶやく有報堂スタッフたち)

 儲けるためなら何でもという姿勢は、チョコレート企業やアグリビジネスの世界だけではないですが、大企業の論理に組み込まれないあり方を中小企業である有報堂は模索したいと考えています。


 ところで、コートジボワールやガーナは、どの地域の国かご存じですか?西アフリカにある国々です。この本を読んだとき、先にご紹介した『天使の料理番』を思い出しました。そこまで考えて書かれていたなら凄いなあと思いました。真実は分かりませんが。



 甘いチョコレートを食べながら、苦いチョコレート本を読んでみるのはどうでしょうか。


 次回はミルクチョコ度が高い本を紹介します。
 

※2月の営業のお知らせは、1/28の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。


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