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 皆さんは、本についている帯のコピーで本を購入することはありますか。
帯は「店頭における唯一の広告であり、商品説明の場である」(オビスピエール)と言われ、わりと帯の呼び込みで本を買う人も多いようです。でも、「そんな説明で買うかなあ」と疑問に思うコピーも多々ありますよね。今日はそんな帯から派生した記事を。

清水玲子『秘密』(白泉社)7巻(倉)
 これは、2060年代の近未来設定の漫画です。死亡した犯人あるいは被害者の脳を「MRIスキャナー」にかけ、一定の電気刺激を与えて生前に見た記憶を映像として再現し、未解決の事件や凶悪事件を捜査します。死者の記憶を見るという行為は、当然ながら事件の記憶だけを見るわけではないので・・・・・・。推理小説好きの私の壺で、とても面白い漫画なんですが、全編通して何だか救いがないなあと重苦しい気分になる本です。描写がかなりグロテスクなので、お食事どきにはちょっと・・・ということで店頭には出さずお蔵入りになっています。(同じような理由でJETの横溝シリーズ(倉)もお蔵入りに)

それはそれとして、その『秘密』7巻の
帯です。一番大きく書かれているのが、「史上最厚の第7弾!」
 史上最厚と言っても、このシリーズ史上だし。「そもそも6巻まで買っていなかった人が、厚い本だという理由で購入するんだろうか」「しかもこの『秘密』は、そんなに厚くない」等々書店で色々考えてしまったので、家に戻って測ってみました。
 『秘密』7巻は2.2cm、普通の漫画の単行本はだいたい1.5cm位だから倍もないんですよね。ワイド版だから高さはありますけど。

 ついでに有報堂にある厚そうな本を色々測ってみました。


漫画最厚は
さいとうたかお『サバイバル』(リイド社)ワイド版 5cm
 
文庫本最厚は
東野圭吾『白夜行』(集英社文庫) 3.2cm
 ずっとウィルキー・コリンズの『月長石』(創元推理文庫)が有報堂にある文庫本の最厚だと思っていたので、ちょっと衝撃。3cmだったので、2mm負けました。

全ての本の中で最厚は
『広辞苑』(岩波書店)(倉)8.2cmでした。
全く意外ではなく拍子抜けです。

店頭に出ている本で最厚は、
『日本全史』(講談社)6.4cmでした。

次点は、
The Original Illustrated ‘STRAND’Sherlock Holmes 5.4cm。ようやく小説が。英字本ですけど。
 
 図書室にある本で厚いなと思う本は、総じて4cm位でした。(『アンジェラの灰』『アラブの目覚め』『サウジアラビア王朝史』『アラブが見たアラビアのロレンス』etc....)

 ここに紹介した本は、厚さだけが売りではなく中身も面白いですよ。厚い本を読みに有報堂に通い詰めるのはどうでしょう。読書の秋に厚い本を。


 文中の(倉)は、全て倉庫にある本という意味です。(倉)の本を読みたい方は、ブックス担当までお声をかけてください。

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