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 「♪枯葉散る夕暮れは…」などと口ずさみたくなる秋の夕暮れ。今日は一日中雨でどんよりしていますが・・・。最近は本当に日が短くなってきました。17時ともなれば外はもう真っ暗です。しかし日が短いということは、太陽の位置が低いので日光の室内への差し込みが増えているということでもあり、日中の店内は比較的明るく、照明をあまり点けなくても過ごせます。いい面もありますね。

 さて、10月からメニューに登場したケーキセットはおかげ様で好評をいただいています。ケーキ自体は、当初の「かぼちゃパウンドケーキ」以外にも種類を増やしはじめています。

(例)さつまいもとりんごのケーキ、バナナケーキ(いずれも単品は¥450、セットは¥700)

これはバナナケーキの全貌です。

 ケーキは日によって品ぞろえが異なる場合がありますので、店内のメニューでご確認ください。

 かぼちゃやさつまいも、りんごは秋~冬がシーズンですね。
 一方バナナは、というと大概一年中売られています。今回は先日のブログ「生チョコバナナトースト」のときにもふれた、バナナの話を。

 有報堂で使用しているバナナは無農薬栽培の「バランゴンバナナ」です。バナナは国産がないのと、無農薬のものが極めて少ないので、なるべく国産品を使い、地産地消を目指す有報堂カフェでは、今までメニューの候補に挙がっていませんでした。
 
 しかし他の生鮮品や調味料と同じ仕入れ先がフェアトレードで無農薬のバナナを取り扱っていたので、使用に踏み切りました。果物に絞った場合、地元でも無農薬のものを手に入れるのは野菜よりも難しいのです。
 オープンから9ヶ月ほど経ちお客様の入りも増え、スイーツの種類を増やしていくなかで、バナナは比較的扱いやすく、日持ちするという理由もありました。

 先日ブログで「おいしいコーヒーの真実」について書きましたが、バナナはコーヒーと産地がかぶる作物です。そしてコーヒーと同様に搾取のシステムに取り込まれているところがほとんどです。
 (仕入れ先からの情報によれば)当店で使用している「バランゴンバナナ」は、フェアトレードをすすめるオルタートレード社が、1990年からフィリピンのネグロス西州と取引をはじめたものです。バランゴンバナナは、それまで国内消費用で売り先のなかった種類でしたが、これをきっかけに定期的に日本に送られるようになりました。病害や台風被害でネグロス以外の産地から集荷されたりしながら、現在に至っています。栽培中や収穫後に農薬は一切使用されていません。

 フェアトレードは適正な価格ということはもちろんですが、生産者の暮らしづくりを応援する「民衆交易」という位置づけを重要視しています。フェアトレード作物を購入することで、その生産者が「自立した農民となり、循環のある元気な地域を創る」ための応援をする取り組みです。バナナやコーヒーはそこで消費されない「換金作物」ですが、それが適正な価格で取引されることによって、自分たちの食べる物を栽培できるようにしたり生活水準を向上させることにつながります。
 食べものを提供する者として、その材料の仕入れ先についていろいろ調べたり、つねに思いを馳せるようにしていたいなぁと思います。

 有報堂でコーヒーとスイーツをご注文の際には、そんなことも考えてみていただければ幸いです。また、普段のお買い物でもフェアトレード製品を探してみてはいかがでしょうか。

※最新の営業のお知らせは10/25の記事にあります。
ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。

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