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今年は寅年です。
というわけで虎本を。

教科書にも載っていた中島敦「山月記」

これは、その「山月記」をマンガにしたものです。
波津彬子『幻想綺帖』一(ソノラマコミックス)に収録されています。波津彬子はとても綺麗な絵を描く漫画家で、泉鏡花のような幻想物を描くとぴったりくる人です。この『幻想綺帖』を手にしたときも「山月記」が一番最初で意外な気もしましたが、割としっくりきていました。が、この本の4話目に入っている泉鏡花の「第二菎蒻本」のほうがやっぱり良かった・・・です。


浅田次郎編『見上げれば星は天に満ちて;心に残る物語日本文学秀作選』
に「山月記」が載っています。こちらは当然中島敦の原文がそのまま載っているので、格調高い文章が読めます。綺麗な短編は、寝る前に読むのに最適ですね。討ち死にしないで済みますし(笑)、幸福な気持ちになって眠れます。この本は、浅田次郎が「心に残る物語」として選んだ13の短編が載っています。森鴎外、谷崎潤一郎、芥川龍之介、川端康成、中島敦、山本周五郎、永井龍男、井上靖、松本清張、梅崎春生、立原正秋、小泉八雲の作品が収録されています。どれも寝る前に最適な話ではありますが、有報堂のペチカ前のロッキングチェアで読むことをお勧めします。これにコーヒーがあれば至福の時を過ごせます。悪天候が続いていますが、ちょいと一服&読書にぜひご来店ください。


※ 1/24(日)は11:30〜15:00の間、客席西側のテーブル席がすべて予約席となっております。座席が限られますのでご了承ください。
※ 1/30(土)は都合により16時閉店(15時ラストオーダー)となっております。何卒ご了承ください。その他変則営業は随時お知らせをいたします。
※1月の営業のお知らせは12/27の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。






全国的に大荒れの天気のようですが、皆さんのお住まいの地域はいかがですか。
有報堂のある西箕輪は雪です。「1周年記念イベントが今日から開始でなければ、臨時休業にするのに」とつぶやきたくなるぐらい吹雪いていました。今は、落ち着いていますが・・・
今朝は、雪かきで仕事開始です。
 1時間雪かきして地面が見えてきました。広い駐車場もなかなか大変です。

有報堂のスタッフのイメージでは、雪と霧の日はエンヤです。今日の有報堂のBGMはエンヤがかかっています。

こんな日には、エンヤを聞きながらペチカの前で読書です。

宮沢賢治『雪の童話集』(童心社)
宮沢賢治の文章と佐藤昌美の絵が融合していて"雪"を感じる1冊です。個人的に宮沢賢治は、雪のイメージが強いです。教科書に載っていた「雪わたり」(だったと思います)の印象が強いのかなあ。それとも岩手のイメージかなあ。『雪の童話集』はしーんとした中で背筋を伸ばして読みたくなる本です。雪の日はあまり好きではありませんが、本を読んでいると雪もいいものだなあと思います。

雪繋がりのもう1冊は、
 細野不二彦『ギャラリーフェイク』9巻(小学館)
この本に、「湯乃華と雪乃華」という作品があります。老舗旅館の若女将が持っていた江戸時代中期の雪輪文様の茶碗を、骨董商が「顕微鏡もなかった時代に雪の結晶が描ける訳がないでしょう」といって、買い叩こうとするのです。それを主人公の藤田が「江戸時代には雪の結晶が大流行だった」と言う話しをして防ぎます。因みに、藤田は顕微鏡がなかったことには反論していませんが、一般流通していなかったものの江戸中期には既にオランダ渡りの顕微鏡が日本に入ってきています。
 雪華文様が流行したのは、オランダからの書物がきっかけだと藤田は言っていますが、やはり有名なのは雪狂い土居利位(どいとしつら)でしょう。江戸幕府の老中も務めていた利位は、日本初の雪の研究書「雪華図説」を刊行しています。この本をきっかけに雪華文様が大流行したようです。土居利位のことを書いた本も有報堂にあるはずですが、今回は見つけられませんでした。またの機会にご紹介します。

 さて、そんな江戸時代に大流行した雪華文様を再現できる紋切り型というものがあります。’09/11/22の記事に載せたときめきメニューの表紙がそれです。有報堂Bが器用さを発揮して作っています。
これです。メニューの表紙のようにこのまま貼ってもいいですが、

型抜きとして
このように使ったりしています。
(これは、クリスマス会のご予約を受けたときのティラミスです。雪華文様スイーツをご希望の方は、ご予約で承ります。)

江戸時代から有報堂まで続く雪華文様に思いをはせて、または雪の本を読みながら有報堂で一服してみてください。


※ 1/24(日)は11:30〜15:00の間、客席西側のテーブル席がすべて予約席となっております。座席が限られますのでご了承ください。
※ 1/30(土)は都合により16時閉店(15時ラストオーダー)となっております。何卒ご了承ください。その他変則営業は随時お知らせをいたします。
※1月の営業のお知らせは12/27の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。





スプーンです。
カフェ部門では、用途によってスプーンを色々使い分けています。

右端の木のスプーンは、主に
 れんこんくず湯に使います。くず湯を食べる(飲む)とき、とても熱いので金属よりも木が向いています。



右から2番目のスプーンは、
 ピザソースを塗ったり、

 雑穀をすくったりします。
軽くて扱いやすいのです。


左端のスプーンは、シリコンスプーンです。
 このように瓶などに入っているものをこそげるのに大活躍です。
有報堂では、エコの観点から瓶に入っている調味料などを多用しているので、シリコンスプーンはとても役に立っています。チューブのものを絞り出すよりも、瓶のものをシリコンスプーンでこそげるほうが中身も無駄になりません。


左から2番目の赤い柄のスプーンが強い味方です。
 アイスクリームなどをすくうときにこのスプーンを使います。
有報堂のアイスクリームは手作りなので、市販のアイスクリームより少し硬いのです。ディッシャーでいきなりアイスクリームはすくえません。ディッシャーですくう前に、この強い味方でアイスクリームを崩します。他のスプーンでは、スプーンが曲がってしまい上手くいきません。このスプーンはすくう部分と柄が一体型になっていて、とても頑丈にできているのです。他のスプーンが目の前にあってもこの強い味方を探してアイスクリームをすくいます。すくうというより掘る感じです。10年以上も前に買ったこの100円のスプーンがここまで活躍するとは・・・。


皆さんのお家の台所にも強い味方はありますか。


※ 1/24(日)は11:30〜15:00の間、客席西側のテーブル席がすべて予約席となっております。座席が限られますのでご了承ください。
※ 1/30(土)は都合により16時閉店(15時ラストオーダー)となっております。何卒ご了承ください。その他変則営業は随時お知らせをいたします。
※1月の営業のお知らせは12/27の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。


 1月もすでに10日が過ぎました。一年というのは本当に早いものです。今日は、有報堂開店1周年記念キャンペーンのお知らせです。

 おかげさまで、有報堂もこの1月21日をもちまして1周年を迎えることとなりました。カフェをご利用いただいた皆様、カイロの施術に通っていただいた皆様、各種イベントにご来店いただいた皆様、一年間ありがとうございました。日頃のご愛顧に感謝いたしまして、1周年記念キャンペーンを1/13(水)〜1/31(日)まで実施いたします。
 昨年オープン記念として、ご来店の皆様全員にシフォンケーキかピザ1カットをサービスいたしましたが、「粗品とか貰うより嬉しい」という声をたくさんいただいたので、1周年記念キャンペーンも同じように行います。

 期間中ご来店いただいた方全員に、ココアプリンまたはひとくちピザをご提供!!です。
    
どちらかお選びいただけます(一人1つ)

 カフェ・カイロどちらでご来店いただいても、期間中なら何回でも、サービスさせていただきます。メニューをご注文いただく際に、スタッフがお聞きします(カイロは施術終了後にお聞きします)。
 ひとくちピザは、通常メニューでお出ししている「きのこのピザ」「ほうれん草のピザ」を両方ちょっとずつお試しいただくように小さく作ったものです。ココアプリンは予約メニューでお出ししてご好評をいただいたものです。ぜひ味わっていただければと思います。
 皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。


※ 1/30(土)は都合により16時閉店(15時ラストオーダー)となっております。何卒ご了承ください。その他変則営業は随時お知らせをいたします。
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 休み明けの昨日から休みボケと言っていられないぐらい、てんやわんやしています。ご好評頂いた「ブックフェア〜スポーツを読め!」も終了し、カフェの本棚を元に戻しました。が、少し本の入れ替えをしています。何と何が入れ替えになったかは、有報堂に来て今すぐチェックしてみて下さい。
(ブックフェア中、倉庫から出してきた本は倉庫に戻っています。倉庫にある本をご希望の方は、スタッフに声をかけて下さい。)


さて、年末(12/28)にご紹介したトルコ本・歴史本にもいくらか反応が・・・。「イスラームのマンガってあまりないよね」「あるのは、トルコだけ?」などなど。

もちろん、あるのはトルコだけではありませんよ。

マルジャン・サトラピ『ペルセポリス』(バジリコ)
マンガでかつトルコ以外です。イランのマンガです。
世界的な大ヒットで映画化もされたマンガです。ご存じですか。

 世界遺産のペルセポリスの話ではなく、1969年生まれの著者の半自伝です。
1巻は、6歳から14歳まで。1979年のイランのイスラーム革命とイラン・イラク戦争という激動の時代を、テヘランに暮らす少女マルジの視点から描いています。
2巻は、14歳から25歳まで。ウィーンでの亡命生活。イランへの帰国。結婚、離婚について描かれています。
2巻のほうが自伝的要素が強いので、私としては1巻のほうが面白かったです。テレビ等ではわからないイランでの生活の一端が、分かるマンガです。雰囲気としては、中国とイランという違いはありますが、ユン・チアン『ワイルドスワン』に似ています。どちらもお勧めです。

イラン繋がりでもう1冊。
アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』(白水社)
イスラーム革命後のイランで、ヴェール着用を拒否してテヘラン大学から追放された著者が、自らが選んだ教え子7人と革命下で読むことを禁じられていた本の読書会を行っていたときの回想録です。自由に本を読めることのすばらしさと、読書がこんなにも面白いんだということを認識した本です。この本を読んで、挫折しっぱなしのナボコフ『ロリータ』を読もうと再(再再々くらい・・・)挑戦しましたが、またしても挫折しました・・・抑圧された中で、他者に人生を収奪されたロリータに共感をしていく彼女たちのようになれないのは、抑圧されていないからなのか・・・。今年の目標は、ナボコフ『ロリータ』再挑戦です。

 今日ご紹介のイラン本を読みに、または今までに挫折した本(があれば)の再挑戦に、有報堂へいらっしゃいませんか。

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