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 休み明けの昨日から休みボケと言っていられないぐらい、てんやわんやしています。ご好評頂いた「ブックフェア〜スポーツを読め!」も終了し、カフェの本棚を元に戻しました。が、少し本の入れ替えをしています。何と何が入れ替えになったかは、有報堂に来て今すぐチェックしてみて下さい。
(ブックフェア中、倉庫から出してきた本は倉庫に戻っています。倉庫にある本をご希望の方は、スタッフに声をかけて下さい。)


さて、年末(12/28)にご紹介したトルコ本・歴史本にもいくらか反応が・・・。「イスラームのマンガってあまりないよね」「あるのは、トルコだけ?」などなど。

もちろん、あるのはトルコだけではありませんよ。

マルジャン・サトラピ『ペルセポリス』(バジリコ)
マンガでかつトルコ以外です。イランのマンガです。
世界的な大ヒットで映画化もされたマンガです。ご存じですか。

 世界遺産のペルセポリスの話ではなく、1969年生まれの著者の半自伝です。
1巻は、6歳から14歳まで。1979年のイランのイスラーム革命とイラン・イラク戦争という激動の時代を、テヘランに暮らす少女マルジの視点から描いています。
2巻は、14歳から25歳まで。ウィーンでの亡命生活。イランへの帰国。結婚、離婚について描かれています。
2巻のほうが自伝的要素が強いので、私としては1巻のほうが面白かったです。テレビ等ではわからないイランでの生活の一端が、分かるマンガです。雰囲気としては、中国とイランという違いはありますが、ユン・チアン『ワイルドスワン』に似ています。どちらもお勧めです。

イラン繋がりでもう1冊。
アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』(白水社)
イスラーム革命後のイランで、ヴェール着用を拒否してテヘラン大学から追放された著者が、自らが選んだ教え子7人と革命下で読むことを禁じられていた本の読書会を行っていたときの回想録です。自由に本を読めることのすばらしさと、読書がこんなにも面白いんだということを認識した本です。この本を読んで、挫折しっぱなしのナボコフ『ロリータ』を読もうと再(再再々くらい・・・)挑戦しましたが、またしても挫折しました・・・抑圧された中で、他者に人生を収奪されたロリータに共感をしていく彼女たちのようになれないのは、抑圧されていないからなのか・・・。今年の目標は、ナボコフ『ロリータ』再挑戦です。

 今日ご紹介のイラン本を読みに、または今までに挫折した本(があれば)の再挑戦に、有報堂へいらっしゃいませんか。

※1月の営業のお知らせは12/27の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。


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