久々の「今日の本」です。 今日は作家フランツ・カフカの誕生日です。1883年のお生まれです。 カフカは言わずと知れた 『変身』(新潮文庫) の作者です。 朝目覚めると巨大な虫になっていた男と、その家族の顛末を描く物語です。これを初めて読んだとき、(12、3才の頃だったと思いますが)「面白くない小説が世の中にはあるんだあ。小説は面白くなくてもいいんだあ」と思ったのを覚えています。それまで、子ども向けの娯楽小説しか読んでいなかった私は、本というものは面白いものしかないと思っていたのですが、面白くない本を読んで衝撃を受けました。面白くない本を読み切ることが出来たというのも驚きでした。 今でも、面白くない本は最後まで読むことが出来ないことがしばしばあります。この『変身』は面白い印象はなかったけれど、最後まで読むことが出来たのは何かあったのだろうとずっと考えていますが、何かはまだ分かっていません。 カフカ入門編としては、 週刊朝日百科の『世界の文学68』 が、分量も少なくてとっつきやすいのではないでしょうか。 カフカへの変わったアプローチをしている ハンス・ツィシュラー『カフカ、映画に行く』(みすず書房) もお薦めです。 梅雨時には、じめっとした薄暗いカフカを読みに有報堂へお越し下さい。 ※7月の営業のお知らせは、6/30の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。 |
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