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 昨日紹介した紅茶は二つともCTC製法の紅茶です。

 CTC製法とは、Crush(砕く)、Tear(引きちぎる)、Curl(丸める)の頭文字をとったものです。機械を使って茶葉を細かくして丸めているので、オーソドックス製法の茶葉より表面積が大きいため、「水色が良く、早く、濃く出せる」のが売りです。そのため、ティーバッグに多く使われています。

 CTC製法は茶葉が、このように
  ケニア   ブルンジ
丸くて粒の塊になっているのが特徴です。金魚のエサみたいですが、有報堂のスタッフが初めて見たとき、

  「螺髪みたい」と思って以来
有報堂では、CTC製法の茶葉を「螺髪ティー」と呼んでいます。(この写真は、図書室にある『名僧百人古寺名刹百選』の飛鳥寺安居院の釈迦如来座像の頭を激写したものです。有報堂図書室には仏像の本も割とあります。)


 有報堂では、ティーバッグではなくわざわざ茶葉を選んで仕入れたのに、袋を開けたら螺髪が・・・。「螺髪ティーじゃないか。意味がない」と有報堂BとAが騒いでいました。
 有報堂スタッフは最初、CTC製法の茶葉はティーバッグ専用の茶葉だと思っていました。ティーバッグに多く使われているだけで、ティーバッグ専用ではなかったのです。

 後から調べたら、第二次世界大戦後に紅茶生産が大規模に広がったアフリカでは、ほとんどがCTC製法になっているそうです。ケニアもブルンジもアフリカです。しかも、ケニアでは99%がCTC製法だそうです。無農薬紅茶を探すとかなりの確率でアフリカの紅茶に当たります。そうすると無農薬紅茶は、螺髪ティーの割合が高いことになります。
 「そうなるとわざわざ茶葉でなくてもいいのか」など色々考えましたが、更に調べるとティーバッグには、螺髪ティーの他にダスト(ゴミなのか?)と呼ばれる製造過程ででる粉末状の茶葉が入っているそうです。良くないティーバッグは、このダストの割合が多いそうです。やはり、螺髪ティーでも茶葉のほうがいいようです。しかも、オーソドックス製法で農薬を使用しているものと、無農薬で螺髪のものを天秤にかけると・・・。と言うわけで、ティーバッグではない螺髪ティーを有報堂では使っています。
 オーソドックスと螺髪で味の違いがあるかは定かではありません。同じ茶葉で製法の違うものを試したことがないからです。いつか試す機会があったら、また報告します。

(後は、螺髪ティーを確実に漉してくれる茶こしが出来ることを切望します。)


 有報堂で、螺髪ティーを飲みながら、仏像の本を読むのはいかがですか。


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 2/5の記事にもあるように、有報堂は国産レモンフェア中で、珍しくレモンティーがメニューになっています。

 今、通常の紅茶は
  ブルンジ紅茶
を使っています。アフリカ中部の国の紅茶です。GNI(国民総所得)が世界最下位の国です。この国にある製茶工場は5つ。どれも古くて、新しい機械を入れればもっと良い味の紅茶が出来ると言われているそうです。有報堂では、紅茶で国際貢献と思って購入しています。
 このブルンジ紅茶の説明書には、「牛乳を温めて淹れるミルクティーは、この紅茶の特徴をさらに生かします」と書いてあります。通常は、ストレートかミルクティーでしか出さないので問題ありません。

 レモンティーには、
  ケニア
を使っています。ケニアは1963年の独立後に、茶栽培に力をいれてきたため、若い茶木が多く虫がつきにくいことや、アジア大陸から隔離されて深刻な害虫に悩まされないため、めったに農薬は使われていません。また品質の高さの維持のために、政府が害虫に強い苗木のみを農家に提供しているそうです。ようするに国を挙げて無農薬の紅茶を奨励しています。確かに、ケニアは無農薬紅茶だと言われるものが多いです。
 このケニアの説明書には、「ストレートティーに最も適していますが、ミルクティーでもおいしく召し上がっていただけます。レモンティーは、渋みが強く感じられます」と書いてあります。なのに何故レモンティーに・・・。

 レモンティーに合うと謳っている無農薬紅茶に巡り会うことはめったにありません。そこで、今回レモンティーを出すにあたって、スタッフ全員でティスティングをやりました。その中で、ケニアが一番美味しかったのです。「説明書より自分の舌を信じよう」と言うことでケニアをレモンティーにだしています。
 普段めったに紅茶は出ませんが、レモンティーのオーダーはたくさんあります。何度も注文されるお客様もいるので、自分たちの舌は正しかった!と思っています。

 そしてロイヤルミルクティーには、この二つのどちらも使っていません。これもティスティングの結果、ディクサムブロークン(アッサム)を使うことにしました。
 
 ほとんど出ることのない紅茶なのに・・・。有報堂には紅茶の茶葉が3種類あります。どれを何に使うか袋に書いておかないと混乱します。下手にティスティングなんかすると違いが分かってしまうので大変です。

 2009/11/12の記事にもあるように、冬期限定メニュースタート時にロイヤルミルクティーが間に合わなかったのは、茶葉を探していたからです。
 有報堂一押しの無農薬紅茶は、アフリカンプライドです。オープン時には、通常の紅茶もロイヤルミルクティーもこれ一つでしたが、仕入れ先の関係で扱えなくなってしまいました。以来、有報堂は美味しい無農薬紅茶を求めて、長い長い旅をしています。今もその途中です。皆さんお薦めの無農薬紅茶もぜひ教えてください。
 
 こんな有報堂で紅茶とレモンティーとロイヤルミルクティー、三つの味を試してみるのはいかがですか。


(実は、今日書きたかった紅茶の話はこれではなかったのです。でも、これだけで相当長くなってしまったので、また明日続きを)



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 雨が降ったり雪が降ったりと安定しないお天気ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。有報堂カイロには、最近ぎっくり腰の患者さんが立て続けに来ています。季節の変わり目のせいか、体調も左右される方が多いようです。年度末ということもあり、お仕事も忙しい時期です。ぜひ有報堂カイロで骨格を整えて、新年度に備えてはいかがでしょうか。

 さて、日々メニュー研究中の有報堂カフェ。1月くらいから密かに手作りしているものがあります。

  さて、何でしょう。 


 正解は…手作り混ぜごはんの素です。何に使うかというと、「おにぎり(2個)¥350」です。ほかのごはんメニューに紛れてひっそりしていますが、有報堂のメニューにはおにぎりがあります。ごはんもののおいしい有報堂、と言っていただけるように、おにぎりの具も工夫しています。

 通常は2個のおにぎりのうち一つを「梅しらす」、もう一つを「おかか」にしています。梅しらすは有報堂手作りの梅干しを刻んで、しらすと混ぜたものです。予約のお食事会のときにも、ごはんにちょっとのせてお出ししています。
 今回つくったこの混ぜごはんの素は「わかめ+甘酢しょうが」です。わかめとしょうがを細かく刻み、ごま油で炒めて中華だしを少し入れ、水分をとばします。最後に白ごまを入れ、醤油で味を調整してできあがり。ごま油の風味と甘辛いしょうががベストマッチ!です。甘酢しょうがも、昨年漬けた有報堂手作り品です。

 ただしちょっと辛みがあるので、子どもさんには難しいかも。ちょっと大人の味です。小さいお子さんがご注文の際には、中身を説明して「おかか」に変更できるようにしています。有報堂なら鰹節も醤油も美味しいので、おかかも自信を持っておすすめしていますが。
 というわけで、おにぎりをご注文の際には「梅しらす」「おかか」「わかめしょうが」といった具がありますので、ご承知ください(いずれも売り切れの際にはご容赦ください)。「わかめしょうが」の新しい味も、ぜひ味わってみてくださいね。


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 「今日は何の日か」ということがよくマスコミで話題になっています。そんなに今日は何の日か気になる人が多いのでしょうか。

 今朝ラジオを聞いていたら「1944年の今日は、宝塚歌劇が戦時下不適当と休演、さよなら公演にファン殺到した日」だそうです。そんなことまで・・・と思いながらこんな本を思い出しました。

  玉岡かおる『タカラジェンヌの太平洋戦争』(新潮新書)
 この本によると、1944年の今日、決戦非常措置要項による劇場閉鎖命令を受け、宝塚大劇場の最後の舞台が行われたそうです。演目は「翼の決戦」・・・。軍隊ものの宝塚って・・・。
 すでに1940年の後半頃からは、カタカナ(所謂外来語)は一掃されて、平仮名・カタカナの名前のみに。例えば「ミュージカル・ドラマ」や「オペレッタ」が「歌劇」に、「グランド・ショウ」が「名作童話」に。野球なんかと全く同じですね。野球のことは良く知っていましたが、この本を読むまで宝塚のことは全く考えつきませんでした。戦争が何を奪っていくのかの一端が分かる本です。宝塚歌劇団が巧みに国策に利用されていく過程が分かります。
 国策に利用され、国威発揚に利用されていった宝塚歌劇団自身が、そのことを戦後どう総括し反省していったのかが、この本では分からなかったのが少し不服ですが、一読の価値ありです。


 もう1冊今日ネタで。

  河惣益巳『花巡礼』(白泉社)
 フィクションですが、1188年の今日生まれたブンランシュ・ド・カスティーユ(ルイ8世の王妃)が出てくるので。有島武郎(1878年の今日生)とどっちにしようか悩んでこの本にしてみました。ブンランシュ・ド・カスティーユ自体は、第3部まで出て来ませんが。しかも全く血筋が違う人になってるし・・・。でも、フィクションですから史実とは関係なく読めば結構面白いです。特に1部・2部が、強い女性の出てくる話が好きなブックス担当としてはとても楽しく読みました。なんせあのアリエノール・ダキテーヌ(仏王妃と英王妃になった実在の人物。百年戦争の原因と言われる人)が話の中心ですから。歴史が分からなかったら少し辛いかもしれません。幾らフィクションでも、どうやって決着させるのかと思ったら結構豪腕で辻褄を合わせてきました。その豪腕は、史実を知っていれば分かる決着ですが、知らないと意味不明です。自分の中世ヨーロッパ史の物知り度数を測るのに読んでみてはいかかでしょうか。


 「今日」の本を読みに有報堂へお越し下さい。そのうち「今日の本」で色々記事がかけるようになるかも。


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 有報堂カイロプラクティックには、毎日、肩や腰の痛い人、関節がかたくなって動かせない人、背中の筋肉がこりかたまっている人等々、様々な体の悩みをかかえた方たちが来院されます。

 患者さん一人一人の体を改善させていくために、痛みやハリがなぜ出ているのかを探っていく必要があります。運動不足や栄養バランスの崩れ、睡眠環境の乱れによって私たちの体は毎日酸化(老化)してしまいます。酸化がある程度進むと、体は「運動・栄養・睡眠が足りないよ」というサインを痛みやハリ、関節の動きの悪さというかたちで出し始めます。この段階で対処が出来れば、大きな体のトラブルを予防出来ます。体がサインを出し始めたら無視せずに、睡眠をたくさん取るよう心がけるなど早めの対処をして下さい。

 体は改善していく過程でもサインを出し続けます。2009/12/30の記事にも書いたように、有報堂カイロプラクティックでは骨盤と背骨を整える体操を指導しています。こうした体操をやり始めて数日すると、関節がポキポキ鳴るようになることがあります。この現象は、それまで靱帯や筋肉がこわばって関節の可動域が狭くなっていた箇所や、普段なかなか動かさない部分が効率よく動くため、可動域が広がって現れる体のサインです。広くなった関節をなめらかに動かし続けるためには、潤滑油が必要になるので「足りない分を補充してください」と教えてくれているわけです。


 私たちの体のあらゆる神経は、毎日の変化に反応して常になんらかのサインを出してくれています。その神経が圧迫されていると、正しいサインが出せなくなります。カイロの施術は、骨格の歪みを整えて神経圧迫を取り除くことで、よりサインを的確に出せるような体にする手助けをしています。体の一部が常にかたくなっている人、いつもだるさを感じている人、その他体の悩みをかかえている人は、一度有報堂カイロプラクティックを体験してみてください。



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