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 昨日の続きだよ。

 「平和のブックフェア〜戦争を平和を読む」では、今年も原発本に力を入れています。本当は原発本のブックフェアを単体でやる予定でしたが、忙しがって出来ず・・・(-。-;) 気がついたら平和のブックフェアの時期になってしまったので、例年通りにやります。8月過ぎたらまた考えますね。


 今年は福島第一原子力発電所での重大事故により、いつもにも増して原発への関心が高まっています。今こそみんなで

   原発について考えたい!

と思っています。
 手前右側の本は、PKO法「雑則」を広める会編『私、子どもを生んでも大丈夫ですか』です。これは、阪神・淡路大震災の時に原発震災を防ぐために発行された冊子の一つです。2000年の発行ですが、既に福島原発の老朽化に伴う危険性が書かれています。この頃もっと運動を大きく出来ていれば・・・と何度も悔やんでいます。


 今年のこの騒ぎで再びクローズアップされているのは


   山岸凉子『ブルー・ロージズ』(文春文庫ビジュアル版)

の中の

   「パエトーン」です。

1988年の作品です。1986年に起こったチェルノブイリの事故を受けて、漫画家山岸凉子が書いた反原発漫画です。ギリシア神話のパエトーンの話しを例に原発のことを書くのはさすがだなあと思います。後半漫画ではないなと思いましたが、それでも山岸凉子ほどの人気作家が声をあげているということが重要です。毎年ブックフェアにも出していますが、全く誰も気がついていない様子・・・今年はどうでしょうか。


 そして、今年一押しの本は


   これです。

反原発出前のお店編、高木仁三郎監修『反原発、出前します;高木仁三郎講義録』(七つ森書館)

 有報堂ブックス的には三度目の正直の本です。二度ばかりニアミスをしましたが、いずれも持ち合わせがなく買えず、その辺の書店では全く見かけることがないまま時は過ぎ・・・。ついに出た今年4月に新装版が。気がついたのは少し後でしたが、手に入れました。

 この本は、原子力資料情報室の故高木仁三郎さんが提起した反原発出前講師養成講座の第4期の全講義録です。高木さんは、核化学専攻の理学博士です。

 「非専門家、いわば原発についての素人が、自分の言葉で周囲に伝えていく」(本書より)運動が、「反原発出前の店!」です。

 有報堂ブックスは、反原発出前人になるべく修行中です。果たして立派な出前人になれるのか!!


 原子力発電の仕組み、放射能と放射線、原発事故の影響、核燃料サイクル、プルトニウム、使用済み核燃料の行方、廃炉の問題、原発に頼らないエネルギーなど、原発問題の基礎からわかりやすく説明されていることになっています。が、やはりずぶの素人の有報堂ブックスが読むと難しいです。

 しかし難しいからと言って投げ出す訳にはいきません。原発推進派は、「電力不足が」「経済が」と色々言っています。それに一つ一つ反論するためにも、学習が必要ですからね。
 でも、今考えるべきことは電力や経済のことではなくて、福島の高校生たちが「私たちは将来結婚が出来ない」と言っていることや、福島のお母さんが語る「この子を安全に育てられるなら蝋燭の生活でもいい」という言葉に耳を傾けて、心を寄せることが重要ではないかなあと思っています。


 この夏は、原発の学習をしに有報堂へ来ませんか。




※8/7(日)は、誠に勝手ながら、都合により臨時休業とさせていただきます。何卒ご了承ください。その他の8月の営業のお知らせは7/27の記事にあります。ブログ右側の営業カレンダーもご覧下さい。

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